間取りを考える前に。注文住宅で満足する間取りの家を建てるには

前回までの記事で、ようやく外観の話がひと段落しました。

いよいよおうちの内側の話に入っていきたいと思います！

間取りについて

間取りは本当に難しいです。
家があれば家の数だけそれぞれの間取りがあります。
注文住宅であれば、似た間取りはあれど、
全く同じの間取りなんてものは発生しないのではないかと思います。

そのような中で、
「間取りはこうした方が良い！」という”答え”が欲しくなりますが、
人それぞれの価値感が違うなかで、断定はできっこありませんので、
我が家ジャパン！！では、鮭家の場合を例に挙げながら、
間取りについての考察を行っていきたいなと思います。

間取りを考える前に

みなさん、家を建てられるに当たっての間取りは
ハウスメーカーさんや工務店さんのプランをベースに考えられるかと思います。

その際に、もちろん自分達の要望を伝えて、
それがプランに反映されているかの確認はしていくことになるかと思いますが、
その前に一度、ハウスメーカーさんのプランは一旦横に置いておいて、
御家族の「どのような家にしたいか？」の要望をリスト化して、
優先順位の整理を先にする方が良いと鮭信は思います。

なぜかと言いますと、
ハウスメーカーさんはこちらの要望を”全てかなえよう”とするあまり、
豪華絢爛な仕様になってしまったり、
限られた土地に全て詰め込んで、窮屈なプランになってしまうことがあるからです。

鮭家も鮭信が吹き抜けに憧れていましたので、
当初出てきたプランではとても大きな吹き抜けエリアがあるプランが出てきました…。

後々の記事でも書くつもりなのですが、吹き抜けって意外とコストが掛かっちゃうんですよね。
その際に「吹き抜けを何故欲しいと思うのか？」「吹き抜けで何がしたいのか？」と鮭信の元々の要望・憧れを色々整理していくと、吹き抜けの空間はリビング階段を利用した、コンパクトな吹き抜けに落ち着きました。それでも鮭信は十分に満足できると納得できたからです。

他にも、
”家事動線の良い間取り”と聞くと「そうしてほしい！！😍」って思うのですが、
家事の方法も”人それぞれ”なわけで、
設計者さんの考える”良い”とみなさんの考える”良い”が一致するとは限りません。

例えば、
『洗濯物を運ぶ手間が無くなるように、2階バルコニー横に洗面・お風呂を設置しました！』
と言われると、良い間取りに思えるわけですが、
そもそも洗濯物を外に干さないという人には、わざわざ水回りを２階にするメリットがありませんし、
洗濯をして、洗濯物を干すまでは良かったけど、
畳む場所がないから洗濯物を１階に持って下りないといけない、洗濯物の収納が全て1階
でまた服を１階に持って降りないといけない。とかになると面倒なことになりますし、
洗濯は良いけど、お客さんが来た時用に、手洗い場所が１階にも必要になってしまう。
等々のデメリットも出てきます。

このように、
メリット・デメリットの両方あるものが沢山出てきてしまうので、
間取り作りは難しくなると思うのです。

この迷いの決断をするのはハウスメーカーの設計者さんではなく、
もちろん、我々”施主”になります。
この決断をする際に、先ほど書きました、家族の要望リストと優先順位が非常に使える訳ですね。

一瞬「良いな」と思った間取りでも、その間取りの採用によって、
優先順位の高い要望が満たされないとなると、
「この要望が満たせなくなるからダメ！」と決断ができます。

巷の本や雑誌にあふれる「良い間取り100選」みたいなのを見てしまうと、
相当ココロが揺れてしまいます。
だって、”良い間取り”なんですもの。
ここで、初心に戻って、家族にとって本当にそれが”良い間取り”なのか？を
優先順位リストを使って判断すれば、
「うちにとっては良い間取りではなかったね。」と不採用の決断が迷わずできます。

「”良い間取り”を取り入れなければ良い家にならない！！」
と、考えてしまいがちなので、疲れちゃうのですよね。
「自分たちが良いと思うのだからこれでいいのだ！」とドンと構えると少し楽になります。

決断するのに疲れて、いつの間にか、
自分の家が「誰かが良いと言っただけの家」になってしまわないようにしたいものです。

鮭信の個人的な意見ですが、
“後悔”というものは大体が「自分で決断・実行しなかった事」に多い気がしています。

どうしてあの時あの子に告白できなかったんだろう…。とか（笑）

いろいろと決める（決断する）事がある注文住宅はとても大変ですが、
後悔しないようにしたいですね！！

次回はもう少し具体的な内容に入っていきたいと思います！